もう一回確認しておきたい!!ルールやマナーの話!!
始めに
こんにちは。やることが多くてお疲れのYoanです。……年末って片付けなきゃならないことが山積みですよね。
さて、いよいよヱヴァンゲリヲンコラボの発売が間近に迫り、コラボからバトスピを始めてみようかなー?という方も多いと思います。
ただ、他のカードゲーム同様バトスピにも独自のルールや分かりにくい裁定が数多く存在します。
そこで今回の記事では、主に初心者の方に向けた公式ルールでは分かりにくい裁定、そしてバトルをする際に気をつけていきたいことやマナーについて話していこうと思います。
昔からバトスピをプレイされている方もこの機会に今一度確認してみましょう!!
１．提示と処理順の話
バトスピの場合、同じタイミングで複数の効果が発揮することがあります。
同じタイミングで複数の効果が発揮した場合、非ターンプレイヤー→ターンプレイヤーの順に発動したいカードを全て提示し、ターンプレイヤーが解決順を決めていきます。
例えば自分のスピリットがアタックした場合、盤面にもよりますが
�� 「このスピリットのアタック時」効果
�� 「スピリットがアタックした時」効果
�� 「スピリットが疲労した時」効果
が同時に発揮することになります。これらの中から使いたい効果を相手→自分の順に提示し、自分が解決順を決めていくことになります。
これを実際のカードで説明してきたいと思います。
自分のフィールドに「エヴァンゲリオン 正規実用型（ヴィレカスタム）8号機β 臨時戦闘形態」（以下臨時戦闘形態）、相手のフィールドに「緑の世界/緑の自然神」があったときに自分が臨時戦闘形態でアタックしたとします。この時、臨時戦闘形態のアタック時効果と相手の疲労による緑の世界の転醒が同時に発揮します。
緑の世界の転醒を先に処理した場合、相手の疲労に反応して緑の世界は転醒し、緑の自然神の効果で臨時戦闘形態はデッキの下に戻ってしまいます。
しかし、臨時戦闘形態の効果を先に処理した場合、アタック時効果によって臨時戦闘形態は疲労状態からで回復状態に戻り、効果解決の段階で疲労しているスピリットがいなくなってしまうので緑の世界は転醒できなくなります。
上の例はほんの一例ですが、処理順については以前解説させてもらったのでコチラもチェックしてみて下さい!
２． 手札誘発のカードについて
バトスピには条件を満たすと自分のターンやフラッシュタイミング以外にも使用できるカードが数多く存在します。いわゆる手札誘発と呼ばれる種類のカードですね。
フィールドのカードと同じタイミングの場合は上記の処理順に従って処理していきますが、中には効果に対して割り込んで別の効果を発揮してくるカードもあります。
遊戯王の「灰流うらら」や「増殖するG」を連想してもらうと分かりやすいと思います。
例えば自分が「第4の使徒」を召喚したとします。この時、召喚時で2枚ドロー1枚破棄をします。通常であれば何も問題はありませんが、第4の使徒を召喚したときに相手が手札に「EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍」（以下カシウス）を持っていた場合、相手の提示を待たずに召喚時の処理をしてしまうとかなりややこしいことになってしまいます（後述）。
３．効果の確認
先程は手札からのカードを例に挙げましたが、それ以外にもフィールド、手札、効果に干渉するカードは多数存在しています。
コアブーストやトラッシュからの回収などであれば巻き戻しも可能ですが、デッキからのドローやオープンを制限する効果がある、または上のカシウスのように相手が提示しようとしているのにもかかわらずそれを無視して（あるいは忘れて）処理を進めてしまった場合、大会中であればジャッジキル（反則負け）になってしまうことも十分あり得ます。
効果を発揮する前に何ができて何ができないのか、ということをしっかりと確認しましょう。
そして、相手、あるいは自分に干渉するカードを使用した場合、あるいは常時発揮させている場合はしっかりと今どういう制限があるのかを相手に伝えてあげましょう。
４．コアの支払い方
数多くあるカードゲームの中でも、バトスピのコアシステムというのはとても特殊なルールだと思います。
コアを使って盤面を展開し、コアを乗っけることでスピリットを強化する、コアはバトスピの最大の特徴だと言っても過言ではありません。
そんなコアの支払い方についてもちゃんとした裁定があることを皆さんご存じでしょうか?
現在の公式ルールではカードの提示→コストと軽減の確認→コアの支払い、という順番が明確に定められています。
しかし、長年バトスピを遊んでいる人の中にもコアの支払いを先にしてしまう人が一定数存在しています。いわゆる「コアの先払い」と呼ばれている行為ですが、これは明確なルール違反行為です。
普段は省略されていますが、カードの提示にはコストと軽減、そしてコアをいくつトラッシュに置くのか、というのをお互いに確認する作業が含まれています。
知っているカードの場合は出てくれば分かりますが、知らないカードの場合、先にコアを支払われてしまうと本当にそのコストで合っているのか疑問に思ってしまいますよね。特に特殊な軽減やコストの支払い方をするカードの場合、先にコアの支払いをしてしまうと対戦相手に混乱をきたしてしまう場合があります。
プレイヤー間の齟齬を防ぐためにも提示→コアの順番は守るようにしていきましょう。
５．効果の記述の違いについて
カードゲームの記述がわかりにくい、というのは割とよく聞く話だと思います。特に遊戯王の場合「コンマイ語」などと揶揄されるほど複雑なのは有名な話ですね。もちろんバトスピにもわかりにくい記述がたくさんあります。
例えばこの2枚のスピリットの場合、どちらも召喚時効果でデッキから2枚ドローすることができます。一見同じ効果に見えますが、実は両者の効果には大きな違いがあるんです。
蒼の公爵ヴルンハルトの場合「する」という記述なので、効果の発動が可能であれば必ず発揮しなくてはいけません。
しかし、エヴァンゲリオン 試作零号機（改） -奇跡を起こすために-の場合、「できる」効果なので、する必要がない場合、したくない場合は発揮しない、という選択肢を取ることも可能です。
このように一見同じ効果に見えても末尾の記述によって変わってくるので注意しましょう!!
参考資料として……ガーディアンによる「バトルスピリッツにおけるお作法のお話」
以前、緑のガーディアンである碓氷剛史さんがバトスピ内における作法について配信をされていました。今回はご本人様より承諾を頂き、動画のリンクを掲載させていただきます。
リンクはコチラ
記事内で説明したコアの先払いの話をはじめとしてバトスピをプレイする上で注意したいルールやマナー、更にはオンライン対戦で気を付けたいことなどを実体験や具体例を挙げて分かりやすく解説してくださっています。
様々な人にとってためになる話がたくさんあるので是非チェックしてみて下さい!!
最後に
ここまで解説をしてきましたが、まず念頭に置いておくべきなのは「相手がいて初めてバトルとして成立する」という点です。
相手を倒すために全力を尽くす、というのはカードゲームでは当然のことですが、それ以外の場面では礼節を守った行動、態度を心掛けていきたいですね。
自分を含め、１人１人が気を付けて、気持ちのいいバトルができるようにしましょう!!