最近質問の有ったルール解説 6月編
はじめに
どうも、cessnaです。
という訳で今回は恒例の最近質問されたルールについて。
最近よく見るようになったカードなどについて書いてるので良ければ見ていただければ。
ザッファーグの召喚時に対して影ノ型
まずはこちら。
ブラム・ザッファーグの召喚時効果で自分の系統:「天魔王」を持つスピリットが破壊されるとき、影ノ型の「天魔・影武者」を使ったらどうなるのか?という質問。
つまるところ、どこまで「天魔・影武者」でザッファーグの効果を「相手」に書き換えられるかって話ですね。
結論から言うと、書き換えられるのは破壊部分だけです。
影ノ型のQ3にも有るのですが、連鎖や「その後」、「この効果発揮後」を挟む効果の場合、前述と後述、それぞれのタイミングで「天魔・影武者」が必要になります。
少し、わかりにくいですが、これらの効果は1つの効果欄に書いてあるし、連続して発揮するけど、それぞれ別の効果のように動くと考えてもらえれば。
(さらにわかりにくいのが、「この効果発揮後」以外は前述と後述の間に派生効果などが挟まらないという……。)
今回の例だと、
相手のスピリットすべてを破壊する。
その後、〔ゲームに1回:同名〕自分のライフのコア1個をボイドに置くことで、次の自分のスタートステップまで、相手は、スピリットカードを召喚できない。
とあるので、破壊は「相手」を「自分」に書き換えられますが、「その後」の後の効果は書き換えられません。
これが盤面に影響を及ぼす効果ならそのタイミングで2枚目の「天魔・影武者」があれば書き換えたり、対象を自分だけに出来ますが、ザッファーグは生憎プレイヤー対象の召喚制限効果なので、2枚目が有っても「天魔王」は対象にならないので使えないという感じです。
最近は放浪者ロロの制限解除もあってゴッド・ゼクスがちょっと増えてたりするので覚えておきましょう。
お次はこの天魔・影武者も絡むお話です。
相手のステファノスのソウルコアを使用して裏契約煌臨したかった時
鋼鉄聖機士ステファノス
お次はリミテッドパックで再録が待ち望まれるステファノスに関して。
このカードは相手の効果の対象になるとき、手元の機人を手札に戻すとその効果を受けなくなるのですが、裏契約煌臨でこれからソウルコアを相手が外そうとして、ステファノス効果で拒否されたらどうなるのか?
この場合、裏契約煌臨は出来ず、トラッシュに置かれてターン1同名も消費したことになってしまいます。
自身が効果発揮する為に提示したカードは、提示する条件自体は満たしているけど、後から召喚できなくなったり、煌臨できなくなった場合はトラッシュに行ってしまいます。
今回の場合、提示するための条件であるカウントや煌臨元の存在は満たしてるけど、効果が解決できなくなったので、トラッシュに行く、という訳ですね。
関連して、裏契約煌臨ができなくなってトラッシュに行ってしまうパターンがあるので紹介しましょう。
それがこういった、対象になるときに対象を移し替えるカード達。
移し替えた対象にソウルコアが置かれてない場合、対象は移し替えた先だけど、ソウルコアが無いので不発となってしまい、この場合も裏契約煌臨持ちはトラッシュ行きになってしまいます。
こういったカードを使用してくる、してきそうな対面には相手のカウントを減らして裏契約煌臨するようにしましょう。
何故破壊とそれ以外の待機状態で挙動が違うのか
前からなのですが「待機状態の挙動統一しろよ!」「なんで違うのか意味わかんない……」って声をたまに聞きます。
これ、バトスピの歴史に関わる深〜い理由が有るんです。
できるだけ短くしたいですが、長くなるかも()
それに、もう15年以上前の記憶なので、ところどころ微妙に間違ってる部分もあるかもですが、ご容赦を……。
という訳で、まずはこのカードを見ていただきたい。
魔界七将デスペラード
記念すべき最初の紫Xレア、魔界七将デスペラード。
こちらの召喚時効果に注目して頂きたい。
ボイドから、この効果で破壊されたスピリット1体につきコア1個をこのスピリット上に置く。
ハイここ、バトスピちゃんとやってる人なら変だと気付くはず。
コアシュート効果なのに、破壊されたスピリット1体につきって書いてありますね。
実はバトルスピリッツ、最初は消滅という概念がありませんでした。
当時は「Lv0で破壊」という表現だったんですね。
Lv0だから効果も発揮してるはずがないし、対象にも取れないと。
そして、待機状態という概念もありませんでした。
一応、破壊されたときの効果を解決しおわるまではフィールドで解決してたので、待機状態みたいな場面はあった(これを悪用したのがエラッタ前のヤン・オーガと不死のコンボ)のですが、待機状態ができたのはブロックアイコン3。つい8年前なのです。
今年でようやくバトルスピリッツが始まってから8年でちょうど半分のタイミングになった感じ。
それまでは何も破壊時効果と無ければ即トラッシュ行きでした。
そして消滅の概念が出来たのが更に遡ってブロックアイコン1、アルティメットバトルの時。
アルティメット・カタストロフドラゴン
ここでLv3から始まるアルティメットが登場し、最低Lvが3のアルティメットに「Lv0」だと問題が出たため、消滅という概念ができたという感じです。
デスペラード等の効果の解決に問題が出てしまうものに関してはエラッタが行われたり、特例処理として消滅として読み替えたりなどが行われました。
しかし、元々「Lv0で破壊」という扱いだったため、その名残として効果が発揮されないし、対象にもできない、シンボルもない、というか、待機状態も無いから消滅したら即トラッシュだったのでそもそも効果を発揮したり対象にしたりとかできる余地が無いので……。
(因みにバウンスも同じく即指定場所に行ってたし、「フィールドを離れるとき」なんて効果まだ無かったので……同上です。)
それが、ブロックアイコン3で破壊と消滅に待機状態が出来て、ブロックアイコン7でバウンスに関しても待機状態ができて今に至る、という感じです。
消滅やバウンス、除外の待機状態がフィールドを離れることに関する効果以外発揮されないず、対象にもできない、シンボルもないというのは、こういった過去の名残なのですね。
で、これ統一したほうがいいかっていうと、難しいところで……。
色々挙動が変わってしまうカードが出てきてしまいますし、これ前提でデザインされてるカードも多数あるので……。
個人的には周知がやはり大事かなと思います。
……いやホント、周知が大事なんです!!!!
処理の統一も不可能ではないでしょうが、それこそ逆に色んなカードの挙動が変わってしまって却って混乱を招いてしまうこともあるでしょうし……。
ちゃんと覚えればなんてことないルールなので、この記事もそうですし、皆さんそれぞれ広めてほしいなぁ……って感じです。
最後に
バトスピ、本当にQ&Aが探しづらかったり、文章が分かりにくかったりして、なかなか大変……。
気になるルールが有ったら、Q&Aを隅から隅まで、繰り返し読むことをお勧めします!
さて、最後に私的な宣伝ですが。名古屋でだいたい二ヵ月毎に非公認大会を開いてます。
名古屋近郊の方は是非ご参加いただければ!
7月20日大会ページはコチラ
それではさようなら、さようなら、さようなら。