最近あったルール質問2月編
はじめに
どうも、cessnaです。
今回は最近知り合いから質問されたり、重要なのに知らない人が多いな。と思うルールについて解説しようと思います。
ただちに○○を終了させる
オラクル二十一柱 VI ザ・ラバーズ
1つ目はこのカード。
零契約の台頭で結構見るカードですね。
大会運営中、対戦でこれを使ってた方が召喚効果のバトル終了を使わなかったので、対戦後になんで使わなかったんですか?と聞いたとき、「バトル終了しちゃったら召喚時が出ないから」と答えたのです。
タシカニ確かに、召喚した後にただちにバトルを終了するって、なんか直感的には召喚したときをすぎてしまう気がします。
遊戯王とか、デュエマやってた人は特にそんな感覚かもしれません。タイミングを逃すとか、クロックとか。
だが、バトスピは違う!(ギュッ!!!!)
こういう、ただちにバトルやステップ、ターンを終了させる効果って、その効果から新たに発生した効果や条件を満たしたバースト(もっと言うと派生効果から更に新たに発生した効果や条件を満たしたバースト)達を解決できます。
ラバーズなら、自身の召喚時ですね。自身を召喚する効果の派生効果として、召喚時を解決できるし、仮にグロウセレブレーションみたいなスピリットが召喚されたときに使える効果があるならそれも派生効果として解決できる。
また、現状あんまり種類は無いですが、相手の効果によるスピリットの召喚を条件としたバーストも使えますね。
……三馬神、ダーレーアラビアンはいつになったらバトスピに出てくれるんでしょうか……。
バイアリー・ダークでたのもう5年前やぞ。
話を戻しまして、そんな訳でラバーズは自身の召喚効果でバトル終了させても、召喚時は使えますよという感じです。
これ、ステップ終了やターン終了に関しても同様で、ただちに終了する効果の派生効果やバーストを使えます。
ELSクアンタ
ELSクアンタの煌臨時とか。コアブした後、ターンを終了させますが、この煌臨時の派生効果でビランバを使うことができたり、ファラオムみたいな煌臨時効果発揮後バーストを使えます。
ターンは終了しちゃいますが、ボイド送りや破壊で次の相手のターンの動きを妨害できるので、覚えておきましょう。
逆に、「ただちに○○を終了する」って効果で効果解決がすっ飛ぶことがあります。
エヴァンゲリオン 試験初号機 -決意の出撃-/エヴァンゲリオン 試験初号機 疑似シン化第1覚醒形態
例えば決意の出撃がブロック時効果を持つ相手のスピリット/アルティメットにブロックされたとき。
ブロックされたことで、決意の出撃の転醒と、相手のブロック時が同時に発生し、ターンプレイヤーである自分が解決順を決めるのですが、転醒を先に解決した場合、バトルが終了するので解決待ちしていたブロック時効果がすっとびます。
要は「ただちに○○を終了する」効果と他の効果が同時に発生した場合、「ただちに○○を終了する」効果を先に解決すると、解決待ちだった効果は既に解決タイミングを過ぎてしまうということです。
「なんかややこしくてようわからん!」ってなるかもしれませんが、要点を纏めると
・「ただちに○○を終了する」効果と同時に発生した効果は「ただちに○○を終了する」効果を先に解決するとタイミングを逃す。
・「ただちに○○を終了する」効果によって新たに発生した効果や条件を満たした効果は問題なく使える。
とりあえずこう覚えてもらえればと思います。
また、このタイプの効果でバトルを終了しても「バトル終了時」効果は使用できます。
ターンやステップに関してもそれぞれ「ターン終了時」「ステップ終了時」を使用できます。
ただ、ただちにではなく単に「ターンを終了する」効果はそこまで発生していた効果の解決をしますのでそこは間違えないように。
そもそもただちにターンを終了する効果がELSクアンタしかまだないっていう話もあるのですが
パンドラボックス
例えば世界を滅ぼす、強大なエネルギーが秘められたパンドラボックスをまだLv2.3効果を解決してない仮面ライダーグリスパーフェクトキングダムのLv3効果で破壊したとき。
仮面ライダーグリスパーフェクトキングダム
パンドラボックスの破壊時効果自体はLv3効果の派生として解決されますが、「ただちに終了する」効果ではないのでパンドラボックスが破壊されたことによる派生効果を全て解決したあと、解決待ちだったLv2.3アタック時効果を解決して(そこから派生した効果やアタックしたことによって起きた事象で条件を満たしたバーストを解決して)それも終わってやっとターンが終了します。
ブレイヴとかでアタック時効果が増えてたり、アタックしたことによって他のカードの効果が発生してたらそれの解決も待ちます。
「ステップを終了させる」効果も同様です。
「ただちに」がついてるかどうかで「ターンを終了させる」効果と「ステップを終了させる効果」は挙動が違うので覚えておきましょう。
(バトルを終了させる効果は性質上ただちに終了させる効果しかないです)
手札から提示するカードの提示タイミング
次、手札から提示して効果を使うカードの提示タイミングについて。
知らない人もいるみたいなので。
ちょうどさっき言及したELSクアンタとビランバを例に挙げましょうか。
これ、皆さんビランバを提示するタイミング何時だと思いますか?
ELSクアンタの効果が「その後」だからターンを終了させる効果の前!って答える人が居たりするんですけど違います。
正解はELSクアンタの煌臨時を全て解決したあと、ELSクアンタの派生として発生した効果の解決順をターンプレイヤーが決める前です。
前回のルール解説記事でも言ったのですが、バトルスピリッツは特殊な例外を除いて効果の解決中に別の効果が割り込むことはありません。
「ただちに」って書いてても同様です。ゼロカウンターは「ただちに」って書いてあるから割り込むって勘違いしてる方がよく居るんですが、ゼロカウンターも効果の解決中に割り込むことはありません。優先的に解決する派生効果ってだけです。
なので、例えば「カウント+1する。その後、1枚ドローする。」みたいな効果で1ドローでラルヴァンを引いた時も問題なく提示できます。
先ほども述べた通り、ラルヴァンの提示タイミングは1ドローをした後です。
ただ、1つだけ例外として「この効果発揮後」というようなテキストには注意です。
例えばこれ。
ベビーゴジラ
ベビーゴジラはカウントを2増加させて、カウント8以上ならバトルの間耐性貫通ができる効果とBP5000以下を破壊する効果を「この効果発揮後」で繋いでいます。
この場合、ラルヴァンの提示・解決タイミングはカウントを2増加させて、カウント8以上ならバトルの間耐性貫通ができる効果の後、BP5000以下破壊効果の前になります。
「この効果発揮後」ってテキストは、ちょっと特殊で前述と後述の効果が別々の、続けて発揮する効果って感じなのです。
効果に割り込む、というよりは、同じテキスト欄に2つの効果が書いてあって、前述と後述を続けて解決はするけども、それぞれ別々の効果だから前述の効果から発生した効果は後述の効果の解決より前にするってイメージ。
この、「この効果発揮後」ってテキスト、皆さん実は滅茶苦茶使ってるんですよ。
英雄龍ロード・ドラゴンX
はい、バースト効果持ちスピリット/アルティメットですね。
ツイノムシバミみたいな召喚を先にして、その後に別の効果を使う。みたいなのも結構居ますが、なにか自身を召喚する以外に効果を持ってるバースト持ちスピリット/アルティメットは、それらの固有の効果を解決し、「この効果発揮後」コストを支払わずに召喚っていうのが(多分)メジャーな感じです。
例えばこのロード・ドラゴンXだと、BP12000以下を破壊して「この効果発揮後」を挟んで召喚するので、破壊によって発生した効果はロード・ドラゴンXの召喚よりも先に解決されます。
この辺、意外とあやふやな人いるんじゃないかなと。
手札から提示するカードの提示タイミングと合わせて、この辺の「この効果発揮後」の挙動についても覚えておきましょう。
最後に
なんか最近ビランバ最近流行ってるらしいですし、ラバーズも使われてるので、この辺はしっかり覚えておきましょう。
結構手なりとか、そう思い込んで使ってることとかあるので、いろいろ確認するのは結構大事。
皆さんもQ&Aを漁ってみましょう。色々気づきや発見が出てきますが、時間が無限に溶けます。
さて、最後に私的な宣伝ですが。名古屋でだいたい2月毎に非公認大会を開いてます。
名古屋近郊の方は是非ご参加いただければ!
4月7日大会ページはコチラ
さようなら、さようなら、さようなら。