そんなにウルトラマンが好きだったのか、庵野秀明【シン・ウルトラマン作品・カード解説】
はじめに
おはようございます、ミスターファイヤーヘッドです。
安心しろ、ゼットンは私が二つ持ってきた。
今回は「バトスピプレミアムカードセット シン・ウルトラマン」が今週末に発売を控えているということでシン・ウルトラマンの作品と今回発売収録されるカードを解説していきたいと思います!
シン・ウルトラマンはメフィラスの名刺とか、初代のエピソードの上映とかで計4回観に行った思い入れのある作品なので是非作品とカードの魅力をお伝え出来ればなと!
ネタバレは……まぁフレーバーテキストとかで結構言っちゃってますし、存在自体がネタバレなカードも有るので……結末だけぼかす感じで行きます!
シン・ウルトラマンとは
巨大不明生物「禍威獣」が出現するようになった日本、日本政府は「禍威獣特設対策室」通称「禍特対」を設立。禍威獣災害へ対応していた。
禍威獣第7号であるネロンガ襲来に際し謎の銀色の巨人が現れる。銀色の巨人はネロンガを未知の光線で撃滅、そのまま飛び去る。
後日、禍特対に銀色の巨人対策として分析官である浅見弘子が配属される。
彼女が提出した報告書には【ウルトラマン(仮称)、正体不明】と記されていた……
企画のコンセプトからウルトラマン・禍威獣・外星人のデザイン、効果音と演出、ストーリーに至るまでウルトラマンへの愛を感じる作品です
しかし、同時に今までに見たこともないウルトラマンでもあり、これまでウルトラマン等の特撮を見た事のない方にも勧められる名作だと思います!
カード紹介
ネロンガ[禍威獣]
作中プロローグが終わって最初に登場する禍威獣
怪獣デッキに採用出来るように効果外テキストで怪獣としても扱えるようになってます
召喚時には手札交換、Lv2効果では劇中透明になる描写や、放電で誘導弾を迎撃したのを再現した耐性を持ちます
書き方が「フラッシュ効果の」とあるので「ハイパークロックアップ」と同じ裁定ならマジックのバーストが発動した後、コストを支払ってフラッシュ効果を発揮する際にも耐性を付けれます
電気を捕食し、放っておけば日本中の電気を食いつくしてしまいますが攻撃は全て放電で迎撃されてしまう。八方塞がりの禍特対の前に現れたのが……
ウルトラマン[シン・ウルトラマン]
大気圏外から飛来した謎の銀色の巨人、後にウルトラマンと作中で呼ばれる事になる存在です
ネロンガの強力な放電攻撃をものともせず光線攻撃で撃滅、そのまま飛び去ります
効果でもピンチになった時に手札からバトルフィールドに飛来する効果を持ち、召喚時/アタック時に相手のスピリットを破壊出来ます
Lv2からはアタックしたバトル終了時にコアブして、劇中よろしく手札に飛び去る事が出来ます
今回の目玉、極めて汎用的なカードです。Lv2からの効果はコアブだけして手札に戻す、その逆も行えて小回りが効きます
コストも6と煌臨元として理想的ですね。ただし召喚時は強制なのでバースト等のメタに注意です
そして仮に自身の効果で破壊出来なかった時には……
スペシウム光線[シン・ウルトラマン]
このマジックを回収し、こちらで破壊する事が出来ます
コスト9まで破壊する事が出来、シン・ウルトラマンが居れば重装甲、超装甲以外では防げなくなります
ネロンガはシン・ウルトラマンの効果で破壊出来るので再現としては弱いですが……今後シン・ウルトラマンでデッキを組めるように新規が出てきたら耐性貫通の出来る除去札として活躍する……かも?
現状はあんまりデッキとしてシン・ウルトラマンデッキは組みずらいですからね……
ガボラ[禍威獣]
次に襲来した禍威獣、ガボラ。放射線物質を捕食する禍威獣であり放射性廃棄物収容施設に襲来しました
バトスピではスピリット・ネクサスの破壊で施設への襲来を再現
Lv2効果では重複こそ出来ませんがターン制限の無いライフバーンを行えます
これも怪獣として扱えるのでそれを活かしたいですね……素で出すにはコストと軽減が心もとないので踏み倒して打点強化に繋げたい
召喚時は任意なのもいいポイントですが、ターン1制限無くてもいいかなぁと……召喚時とアタック時で2面除去しても……いいんじゃないかなぁ……
ベーターカプセル[シン・ウルトラマン]
その後、ウルトラマンは正体が禍特対の神永新二だと外星人、ザラブが世間にリーク
神永新二を誘拐、拘束したザラブはニセウルトラマンとなり街を破壊します
ザラブに拘束される前に浅見弘子に神永新二はこのベーターカプセルを託します
これは神永新二がウルトラマンに変身する為に必要なアイテムでバトスピでもそれを再現した効果を持ちます
効果はスワロウテイル互換の2枚ドロー1枚破棄、破棄したカードが「シン・ウルトラマン」なら踏み倒して召喚出来ます
現状ではウルトラマン[シン・ウルトラマン]と後述するカードしか踏み倒し先が居ませんが今後コラボブースターで増えてきたら必須になるかと
ミラージュ効果は軽減が無いのが玉にきずですが「ウルトラマン」をなんでも踏み倒せます
こっちは大量に踏み倒し先が居るので特に青が絡むウルトラマンデッキでは活躍しそうです
メフィラス[外星人]
浅見弘子の協力で拘束から解放されザラブを倒したウルトラマン、次に現れたのがこのメフィラス
自身を外星人0号と言い、ウルトラマンが現れる前から地球で活動していたと述べます
彼は禍特対に接触し、日本政府にウルトラマンの使うベーターカプセルと同じベーターシステムを搭載したベーターカプセルを供与するという取引をします
誰もがウルトラマンのような力を得られるこのシステム、メフィラスはザラブのような侵略者を地球人が自衛するためだと言いますが……
それは建前に過ぎずその目的は地球人類の生体兵器としての利用、ウルトラマンが証明してしまった地球人類のベーターシステムとの親和性に目を付けたのでした
目覚めた禍威獣も初期の物は人類の環境汚染が原因だが、胴体部分が共通するパゴス、ネロンガ、ガボラの襲来はメフィラスによるものだと示唆されます
ベーターボックスの受領が迫る中、ウルトラマンはそれを阻止するべくメフィラスと対峙します
バースト効果は自身が利用したネロンガ、ガボラを踏み倒せるコストが指定されており原作再現と言えます。唯一余ってしまった2コストですが今後パゴスが2コストでコラボブースターで登場するのではないでしょうか
踏み倒したらその数だけドローが出来るのでかなりアドを得られる効果となっていますが条件がライフ減少後なのが、向かい風か……
色的に星人・怪獣デッキでの採用を前提としてデザインされてると思いますが、コスト以外なんの指定も無しで踏み倒せるので黄色の効果で自分からライフを減らして開いたりしたいなと個人的には思います
ウルトラマンとの戦いはメフィラスがかなり優位に進めますが、メフィラスがウルトラマンの肩越しに何かを見ると「よそう、ウルトラマン」と突如戦いをやめます
彼はもうウルトラマンを倒してまでこの星を手に入れる価値はないと言い、ベーターボックスと共に地球を去ります
この描写はフラッシュ効果で再現されてますね。攻めてても守ってても「よそう」と言ってデッキボトムに帰っていきます
アタック時にやるメリットは……リバイバル版セイ・ドリガンに自分スピリットが自爆特攻を強制されている時位しかメリットが無いですね()
なのでブロック時に防御として使うことになりますが、耐性を持たない準バニラが生き残るのはとてもとても……使えれば僥倖ぐらいに考えとくのがいいかなと
ゾーフィ[シン・ウルトラマン]
そしてメフィラスがウルトラマンとの戦いの際に見たのが彼、ゾーフィ
彼は光の星の裁定者として人類がメフィラスのような外星人に悪用されるのを防ぐ為に天体制圧用最終兵器ゼットンを衛星軌道に展開し、太陽系諸共地球人を滅却しようとします
今回一番話したかったカード効果的なことではなく、作中の役回りとか元ネタとか
元の初代"ウルトラマン"には「ゾフィー」というウルトラマンと同じ光の国のウルトラ戦士が最終回で死亡してしまったウルトラマンを迎えに来てウルトラマンとウルトラマンに同化してたハヤタ隊員に光の国の技術で固形化していた命を渡して助けるのですが……
当時の児童書等複数の書籍では時代もあってか情報が錯綜して「宇宙人ゾーフィ」として誤って掲載されており、最終回に登場する怪獣「ゼットン」を操る悪の宇宙人となっていました
完全に誤情報で、古い書籍にしか載ってないごく一部のマニアが知ってる程度のネタだったのですが……なんと庵野さんはこの情報を当時読んで信じてたらしく何年か前に誤りに気づいたのですがこの設定も面白いと採用したとの事でした(シン・ウルトラマンデザインワークスインタビューより、友人に借りて一度読んだだけなので細部の経緯は違うかも……)
最初は思い切ったアレンジをしたなー程度に思っていたのですがこの事実をpixiv大百科を読んでる時に知り思わず
そんなにウルトラマンが好きだったのか、庵野秀明。
と戦慄しました……いや、エヴァを見てればウルトラマンへのオマージュとかめちゃくちゃ有るから好きなんだなぁとは思ってましたがここまでとは……
ていうか大学時代の自主制作版ウルトラマンが映画館で上映されたり、この作品でも仮のモーションのアクターを自らしてたり、学生時代には銭湯でウルトラセブンごっこをしたり、流石オタク四天王だなと……ヤバすぎるこの人……
肝心の効果ですが召喚時はシーカー系みたいな効果ですね、指定が「ウルトラマン」なので創界神のウルトラマンや今回のスペシウム光線[シン・ウルトラマン]とかも加えられます
そしてミラージュのゼットンは即座にセット出来ると……原作再現って感じです
Lv2からの効果も再現なのですが……結末のネタバレになるので明言は避けます
青では珍しいライフ回復が出来ますが、その分コストは他のウルトラマンのデッキボトム送りと厳しめです
バトスピにおいてデッキボトム送りは赤のリボルドローとか黄色のドロソ等の下から引くカードが無い限りゲームから除外とほぼ同義なので……召喚時を使って役目を終えた小型を送るかなという感じですね
しかし、バトスピの軽減というシステムの事を考えると盤面を不用意に減らすのは考え物だなぁ……と思います
ただやっぱり青のライフ回復というだけで貴重なので発売後に実際使用してみたら結構使える……のかも
ゼットン[シン・ウルトラマン]
そして最後に紹介するのがこれ
作中ではゾーフィによって起動され1テラケルビン、つまり一兆度の熱球を発射しようとします
ウルトラマンはそれを防ぐ為に戦いを挑みますが全く歯が立たず敗北……神永新二の姿に戻り意識不明となります
ウルトラマンすら勝てない脅威に、世界の各国家の政府は何もしない、何も発表しない事を決意。世界は何も知らないまま終わることを選びます。
しかし、神永新二・ウルトラマンはゼットンに戦いを挑む前にあるデータを禍特対に託していました
データを元に世界中の学者と対策を練る禍特対、ウルトラマンは目覚めるのか、対策はゼットンの火球発射までに完成するのか……ここからはDVDや配信等でご家庭で見れるようになったらご自身の目でお確かめください!
バトスピでの効果は全て原作再現です、自身の効果でしか召喚出来ずミラージュをセットしてから4ターン後に全てを焼き払いバトルフィールドに出現します
劇中ウルトラマンの攻撃を全てバリアで無効化したのを再現して相手の効果を受けない耐性を持ちます
規格外のBPとコストを持つので耐性貫通でも除去が困難な感じですただし耐性貫通によるコアシュートには弱いですね……
また、2コスト払って動くのが4ターン後、そして盤面除去は自分もなので相手の手札が潤沢だと普通に押し負けたり……最近のOC連中にはブレイヴも合わせられると普通にBP負けしてしまう可能性も
やっぱりそこらへんがきついのでロマンカードかなぁと思います
でも再現度は流石ですのでいいカードです!
最後に
という訳でシン・ウルトラマンセットの紹介でした
当カードセットはフルアヘッドでも予約受付中です!
商品ページはこちら
今回結構な文量でしたが果たして魅力をお伝え出来たかどうか……
カードセット・作品両方に興味を持っていただけたなら幸いです、今回のセットで収録されなかったザラブやパゴス、銀一色状態や消耗状態のウルトラマンとか今後出るでしょうし将来性もカード性能的にあると思いますので!
最後に、私的な宣伝にはなりますが流星杯という大会を名古屋で毎月開いているのでそちらも宜しくお願い致します!
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それではさようなら、さようなら、さようなら。