歴代最凶デッキ紹介 第六回 ルナティックタイフーン
はじめに
おはようございます、cessnaです。
さて、今回は歴代最凶デッキ紹介です!
禁止や制限が沢山のヤバいデッキを紹介して行きます!
禁止・制限と言えば今週末開催予定である、BOSTONさんの自由のBOSTON FESTIVALという禁止制限解除レギュレーションの大会が有ったりして禁止・制限解除レギュ、もしかしたら今後流行るかも?
(現在こちらの日程は延期になっています。詳細はBOSTONさん(@RYOMAtheNGY)のTwitterアカウントからご確認ください)
タイトルにも有る通りこのシリーズは第六回なので今後禁止・制限解除レギュレーションをやってみたい!と言う方は以前の記事も読んでみてください!
という訳で今回は星座編環境で暴れたルナティックタイフーンを紹介致します!
バトルしないスピリッツ ルナティックタイフーン
今回紹介するのは『ルナティックタイフーン』バトスピ最初期の『ミカターボ』に続くソリティアデッキです。
時は2011年、ミカファールが禁止となってようやく平和になったと思うのも束の間、またまた黄色のカードがソリティアで環境を荒らす事になりました。
さて、バトルスピリッツwikiの文言をまんま引用してしまいますがこのデッキ手順としては
1.大天使ヴァリエルの召喚時効果で、ハンドタイフーンとタイムリープ、マジックブックを回収する。
大天使ヴァリエル
2.マジックブックの効果でハンドタイフーンとタイムリープを全て手元に置く。
マジックブック
3.手元のハンドタイフーンを全て使用する。手元のカードはハンドタイフーンの効果では破棄されない為、そのまま続けて使用する事が出来る。
ハンドタイフーン
4.手元のタイムリープを使い、大天使ヴァリエルの召喚時効果を再度発揮する。
タイムリープ
5.1~4の動きを相手のデッキが0になるまで繰り返す。
という感じです。
このデッキの核はやはり名前に有る通りハンドタイフーンです。
ハンドタイフーン
デッキ破棄によるデッキ破壊ならデッキ破棄メタで止められるのですが、これは相手に強制的にドローさせるので防ぐ手段が極めて少ないのです。
一度ループが始動すると相手はひたすら手札を破棄して4枚ドローさせられるだけになります。
とはいえなら相手にループさせる暇を与えずに速攻で決めればいいんじゃない?と思うかもしれませんがそこで登場するのがこのデッキのルナティックの部分です。
ルナティックシール
強力遅延マジック、ルナティックシールです。
2ターンの間、相手のアタックとデッキ破棄を完全にシャットアウトします。
最近だと令和の遅延マジックであるオラクルXVII オーバースターがよく比較対象になりますが、
ルナティックシールはアタックステップそのものを止めるのでライフは減らせずともアタック時効果やアタックステップ開始時効果でアドを取ることを防ぐ点や
コスト7以上を召喚、アタックすれば剥がせるオーバースターに対してアンフィスバエナー以外では一度打たれると確実に2ターン稼がれる点、
キャッスルゴレムやオライオン等のメインでのデッキ破棄という殴らない勝ち筋すら否定する点が利点として上げられます。
そもそも、オーバースターとルナティックシールは遅延カードとしては性質が違っており、オーバースターがお互いのライフ減少スピードを緩めるカードなのに対してルナティックシールは相手の勝ち手段を2ターン封じるカードです。
単純な比較は出来ないし、必要となる場面が違うのではと思われます。
まぁ、スピードを長い間緩めるのと2ターン完全に相手を止めるカードどっちが強いかと言われたら後者だとは思いますが
そしてこのデッキはドロー能力が高いのでようやくルナティックシールの効果が切れると思ったら2ターンの間に引いてきた2枚目、3枚目を使われてしまうという。
なんならルナティックシール効果中でもこちらはフィニッシュムーブに行けます。アタックもデッキ破棄もせず、ただ相手にドローさせてあげるだけなので。
しかし、流石に理不尽すぎたので一か月経たずに大天使ヴァリエルが制限カードに、ライフチェインが禁止カードとなったためこの構築は難しくなりました……(まぁ、大天使ヴァリエルはミカターボやらで余罪多数だったことも有るのですが……)
が、しかし!
ライフチェインの調整版のライフチャージや条件付きで2コアブーストができるダンデラビットの登場でコアブ部分はリペアが可能になってしまいます。
特にダンデラビットはループ手順にその召喚を組み込む事でループに入る為に必要なコア数を寧ろ少なくしてくれるという。
そして当時東京エリアで代表になったのがこの構築。『ジェミナイズループ』です。
またバトルスピリッツwikiの文言を引用してしまいますが手順としては
1.マジックブックや各種ドローカードを使い必要カードを集めつつデッキを高速消費する。
2.魔導双神ジェミナイズ、マジック軽減用のペンタン2体、ダンデラビットを召喚して自分のデッキを0枚にする。
3.マジックブックを使用し手札のマジックカードをオープンする。
マジックブック
4.トリックプランクを使用して上からダンデラビットを含むスピリット4枚と一番下に大天使ヴァリエルの順でデッキに戻す。
トリックプランク
5.ハンドタイフーンを使用して相手の手札を破棄しつつデッキから4枚ドローする。
ハンドタイフーン
6.ドローしたダンデラビットを召喚してコアブーストし魔導双神ジェミナイズの効果でデッキに残った大天使ヴァリエルをノーコスト召喚、更にその効果でトラッシュの黄のマジックカードを全て回収。
大天使ヴァリエル
7.手順6で召喚したダンデラビット、大天使ヴァリエルをコア移動で自壊させトラッシュに送る。
8.手順3に戻り、相手のデッキアウトまでループ。
という手順です。
ルナティックシールやストームドロー、リバイヴドローといった他の色のマジックを多く使用するので俊星流れるコロッセオ等のメタに弱い点やルナティックシールを引けずに速攻デッキ相手に負けるといった事も有ったので東京エリア予選から環境が回った名古屋エリア予選ではスタンダードクラスで代表が一人と大きく入賞者の数を減らし、その後のエリア予選では入賞デッキに上がる事は無かったのですがそれでも相手に何もさせずソリティアするというのは大変不健全なデッキでした。
星座編が終わり、覇王編が始まってしばらくした12月、ルナティックシールが禁止カード、ハンドタイフーンが制限カードとなり、ルナティックタイフーンはその歴史を終えるのでした……
しかし、その裏で新たなソリティアデッキが産声を上げる事になるのですがそれはまた後日……
バトルせず、スピリットも居ない"虚無"
さて、ここまでルナティックタイフーンとその派生であるジェミナイズループについて書いてきましたが実はルナティックタイフーンには更にヤバい派生形が存在します。
それが当時のマスタークラス 愛媛地区代表デッキのこちら
皆さん分かりますでしょうか、この構築なんとスピリットとブレイヴが入ってません。
マギサもびっくりです。
今までソリティアデッキを揶揄してバトルしないスピリッツと言われる事が有りましたが遂にスピリット(とついでにブレイヴ)が0に。
バトルしないだけでなく、スピリッツ要素すら無くなり完全なる"虚無"と化しました。
最後に
という訳でルナティックタイフーンの紹介でした。
ミカターボや今回のルナティックタイフーン、そして次のデッキでバトスピにおける黄色とはソリティアの色、とプレイヤーに印象付けられる事になります。
そして、次回、おそらく再々来週が歴代最凶デッキ紹介最終回となります。
個人的に、一通り過去の理不尽なデッキは紹介し終わったかなと思うので。また、何か過去のこのデッキについて紹介して欲しい!というリクエストが有れば復活するかもです。
さて、最後に完全な私事の宣伝ですが今月末電波デッキ博覧会というオンライン交流会を開催します!
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discordにデッキを上げるだけで仮面ライダー1boxのチャンスなので気軽にご参加ください!
それではさようなら、さようなら、さようなら。